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2月パンジービオラ

2月 パンジーはバレンタインの花

冬の花壇を彩る代表的な花苗としてパンジーとビオラがあります。
パンジーとビオラはどちらもスミレ科スミレ属の植物で細分化されています。しかし、スミレ属は交配しやすいためたくさんの種類が存在しています。
以前は(花径が4cm以上がパンジー)とか(小輪多花で丈夫なものがビオラ)と言われていましたが、現在は人工交配により区別は曖昧になっています。
私はビオラが原種で大きく艶やかに改良されたものがパンジーと思っていました。
ビオラはヨーロッパ、西フランス原産の一年草で世界中に500種ほど自生していると言われます。
パンジーの原種となったものに以下の4つがあげられます。
①ビオラ・トリコロール ・イギリスに自生。・1輪の中に多色を含み、上弁が2色になる色彩を出したり、1輪に白、黄、青の3色が組み合う性質を持つ。
②ビオラ・ルテア ・イギリスに自生。・クリヤーな黄金色を出す性質を持つ。
③ビオラ・アルタイヤ ・ロシアに自生。クリヤーな青色を出す性質。・丸みがあったり、フリンジを出したりと花びらに特徴を持つ性質を持つ。
④ビオラ・カルカラータ ・スイスに自生。・花径が大きく花茎も短かく草姿がコンパクトにまとまる性質を持つ。

ビオラの名前の由来
ビオラの名前は属名のViolaから「ビオラ(Viora)」はギリシャ語の「ion(イオン)」が語源で
ギリシャ神話の天帝ゼウスが少女イオのためにスミレの花を咲かせたという伝説に由来します。

パンジーの名前の由来
蕾の下向き加減が物思いにふける人に似て、ギリシャ神話に使者が人間に深い思想を持つようにと送ったという話からフランス語で「思想」「思い」のPansee(パンセ)に由来いています。
ギリシャ神話では愛の神エロスに気に入られ、キリスト教では恋人たちの神聖ヴァレンティヌスの花とされているなど、パンジーは愛とか恋と深い間柄にある花です。
また、その花言葉は「私を思ってください。」はまさにバレンタインにぴったり。
ヨーロッパでは「この花を身につけていると異性の愛情が得られる」とされ、シェークスピアの作品「真夏の世の夢」にも愛の妙薬として登場しました。
このようなことから、いつしか「パンジーはバレンタインの花」と言われるようになりました。

栽培のコツ
苗は最初の花が付いた直後が植えつけに最適な状態です、店頭ですでに花がたくさんついているのは避けます。
植えつけ時期は厳寒期を除く、10月から翌年3月に日当たり水はけの良い場所に植えつけます。
11月中に植えつけると厳寒期までに根が張って寒い時期にも数輪の花を飾ってくれます。
開花が始まったら、こまめに花柄摘みをすると、長い間花が楽しめます。種ができると株は弱ってしまうので結実させないことが重要です。

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