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1月蝋梅

1月 蝋梅

厳寒時の澄みきった青空の下で見る蝋梅(ソシンロウバイ)は神々(こうごう)しい。
ロウ細工の様な透き通った黄色の小花を葉の出る前の枝にたくさん付ける。
花色も濃く、花の少ない時期には遠目からもよく目立つ。
また、高貴で甘く芳ばしい香りがいっそうこの花を引き立てる。
大阪城梅林の早咲きの寒緋梅や冬至梅が頼りなげに咲いているのに比べて、
蝋梅(ソシンロウバイ)の黄色に輝く満開の花を見るだけで心が明るくなる。
厳寒時の赤い実(ナンテン・センリョウ等)は火をイメージさせ暖かさを感じる。
早春の黄色い花(ロウバイ・サンシュウ・トサミズキ等)は陽光を思わせる。
赤い実と黄色い花はどちらも冬を彩る、無くてはならない季節の花です。

名前に梅という名が付いているため梅の仲間と誤解されやすいですが
梅などのバラ科の植物ではなくロウバイ科ロウバイ属の木です。
ロウバイの基本種は内側の短い花弁が暗赤紫色をしています。
花弁全体が同色の黄色のものをソシンロウバイ(素心蝋梅)といい、華やかに見えるため
ロウバイといえばこの頃はこちらを指すようです。

名前の由来
1 この木は江戸時代に中国から渡来し、中国名「蝋梅」の音読みからロウバイという名が付いた。
2 透明感のある蝋細工(ろうざいく)のような梅に似た花を咲かせるから
3 陰暦の12月(臘月)に咲く梅に似た花から

ロウバイの英名はウインタースウィート、花言葉はゆかしさ、慈しみです。
高貴で甘い香りはシオネール、ボルネオール、リナロールなどの芳香油によるもので、
鎮静、精神安定、空気清浄などのアロマセラピーの効果があります。
また、ロウバイにはつぼみを陰干しし乾燥させたものを煎じれば解熱、鎮痛、咳止めなどの薬効があり、よく干したつぼみをごま油に漬け込んだものは火傷に効くといわれます。

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